自己制御型ヒーターオート・トレース

 オート・トレースは、2本の平行導線間に無数の抵抗線が結合されているのと同じことから、並列回路ヒーターと呼んでいます。したがって、2本の導線間の単位長さ当りの発熱量は、オート・トレースの長さが変わっても変わらないので、自由な長さに切って使用することが出来ます。これは通常電熱線のような直列型のヒーターでは不可能なため、設計施工上、非常に大きな利点となります。

 オート・トレースは帯状をしているところから、帯状発熱体とも呼ばれています。 電気絶縁被覆には、架橋ポリオレフィン、フッ素系樹脂が使われ、柔軟性にとんでいるので、施工が非常に容易です。  電流は発熱抵抗体内の並行導線間で連続的な発熱回路を形成して流れます。

自己制御型

 ポリマーと導電性カーボンとの特殊な配合から成る抵抗体素子により、2本の導線全長にわたり無数の並列的電気回路が形成されます。素子が熱くなると、このコアが微小に膨張し、これにより電気抵抗が増加しヒーターの出力が減ります。

 コアの温度が下がると微小に収縮し、電気抵抗が減ってヒーターの出力が上がります。この刷新的な技術により、ヒーターはその温度の変化に対して反応を繰り返し続けます。

 このように、オート・トレースは温度の変化につれて、発熱量を発熱抵抗体自体が増減するように作動するので、連続使用しても決してオート・トレースの耐熱温度以上で作動することはありません。それゆえ、過熱防止のためのサーモスタットの設置は必要ありません。  また、交差して使用しても、自己制御性が働いてホット・スポット(加熱部)にはなりませんので、ヒーターが焼き切れる危険もありません。

 100V又は200Vの単相電源を使用します。電気ヒータへの給電回路には電気設備技術基準にて漏電ブレーカーの設置が義務づけられていますので、必ず設置してください。  オート・トレースは初動時、モーターの起動時と同じように、初動電力が流れます。したがって、ヒータの投入温度時の出力より求められた電流特性に見合う定格電流の漏電ブレーカーを使用してください。

防爆対応システム

 オート・トレースを使用したヒーティングシステムは安全増防爆構造に適合するものとして、労働省の型式検定に合格しています。1種・2種の危険場所においても特別に許可申請の必要はなく、他の型式検定合格機器と同じく使用できます。

部品 防爆用 一般用 一般用 熱収縮チューブタイプ 備考
電源接続BOX
(配管取付用ステー付)
JBS-100-EP-J JBS-100-EP   1本のヒーター入線
JBM-100-EP-JG JBM-100-EP   3本までのヒーター入線
  AMG-BC-III   2本までのヒーター入線
電源接続BOX
(BOXのみステー無)
  KBT-22-OTH   1本のヒーター入線、JS-100-Aとの組み合わせ可
電源接続キット
(エンドシール付)
    CCE-03-CR BTV-CR用
    CCE-04-CT BTV-CT,QTVR用
電源接続キット   C-150-E BLS-CR BTV用
電源エントリーキット
(配管取付用ステー)
  JS-100-A   1本のヒーター入線、KBT-22-OTHとの組み合わせ可
T分岐BOX
(配管取付用ステー付)
T-100 T-100   防爆、一般共用
T分岐キット   PMKG-LT    
    BLT-CR BTV用
直線接続BOX
(配管取付用ステー付)
T-100 T-100   防爆、一般共用
直線接続キット   S-150    
      BLS-CR BTV用
エンドシールキット E-100-E E-100-E   防爆、一般共用
  E-150    
  PMKG-LE    
    BLE-CR BTV用(5セット入り)
    PMK-HSE2 BTV,QTVR用(5セット入り)
グラステープ GT-66 GT-66   13mm巾20m巻
アルミテープ AT-180 AT-180   63mm巾55m巻
パイプストラップ PSE-090 PSE-090   3B配管迄の部品固定用SUS自在バンド
PSE-540 PSE-540   10B配管迄の部品固定用SUS自在バンド
サーモスタット付電源接続BOX
(BOXのみステー無)
  T-M-10-S-J/JS-100-A   1本のヒーター入線、JS-100-Aとの組み合わせ可
サーモスタット RAYSTAT-EX-02-J     取付ブラケットはSB-110もしくはSB-111を使用

※その他各種部品を取り揃えております。
 防爆認可品はヒーターと部品との組み合わせがございますので、お問い合わせ下さい。

ヒート・トレースにおいては常に下限の温度が重要で、上限温度は通常それほど重視されません。特に凍結防止の目的のときは、多少の温度上昇は無視される場合が多く、そのための温度コントロールは通常必要とされません。したがって、正確な温度コントロールが必要な場合にはサーモスタットを使用する必要があります。

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