自己制御ヒーターのQ&A
自己制御ヒータに関して、お客様からよく頂く質問を紹介します。
その他ご不明な事などはお気軽にお問合せフォームから送信下さい。
費用は高くないのでしょうか?(製品価格、設置費用)
安くはないかもしれません(笑) しかし、このヒーターは、その特性上、サーモスタットを使用しなくても異常加熱したり焼き切れたりすることがありませんし、重ね巻きすることもできるなど、非常に丈夫にできており、10年以上はご使用いただけるなど、信頼性は抜群です。
耐久性はどのくらいでしょうか?
使用条件にもよりますが、メーカー公称として10年以上はご使用いただけます。
ただし、外的要因による被覆の破損等が生じればその限りではありません。
燃えたりはしませんか?
このヒーターは放射線架橋ポリマーの特性によって優れた自己制御性を持っており、構造上、過熱などが起こる心配はありません。また、重ね巻きすることも可能になっていますが、その場合も放射線架橋ポリマーの特性により、過熱は起きませんので、安心してお使いいただけます。
自分で設置できますか?
このヒーターは、発熱体が連続的な並列回路構造をしているため、現場で必要な長さに切ったり、重ね巻きすることが可能です。
難しい技術は必要ありませんので、ご自身で設置することは可能です。
ただし、被覆を破ってしまうと漏電の危険もありますので、慣れておられない方は施工業者にお任せいただいたほうが安全です。
どんな場所にも設置できますか?
工場の配管から民家の屋根融雪や横断歩道の地中に至るまで、幅広くお使いいただいております。ただ、このヒーターは、冷たいものを温めることは得意ではなく、温かいものを温かく維持することを得意としています。
自己制御型ヒーターについて
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設置するメリットとデメリットを教えて下さい
最大のメリットは、ヒーターが持つ自己制御性により、メンテナンスが不要なことです。
出力は放射線架橋ポリマーの特性によって決まりますので、電源を取りっぱなしでも問題ありませんし、通電し忘れたというトラブルも起きません。また、電気ヒーターですので、蒸気配管のように末端で温度が下がってしまう等の心配がありません。
一方、デメリットは、保温材をかぶせることを前提としているため、施工後に不具合が起きても、保温材を取り外さないと原因が分からない視認性の悪さです。
形状、サイズを教えて下さい
見た目は幅1cmほどの平べったい被覆電線です。内部に2本の導線が通っており、その隙間をグラファイトと放射線架橋ポリマー混合物で埋めています。
自己制御とは、どんな原理なのでしょうか?
その仕組みは自己制御性です。2本の導線の間は、まるでスポンジのような、熱で伸び縮みするポリマーと、電気が通るカーボンで満たされています。
気温が高い時はポリマーが膨らんで電気が通りにくくなる一方、気温が低い時には、ポリマーが縮んで電気が流れやすくなります。つまり、自動の発熱は、ポリマーの特性によるというわけで、状況に応じて電気の量を制御してくれる、賢くて経済的なヒーターと言えます。
便利な使い方はありますか?
たとえば、工場では、タンクAで加熱した液体を、温度を下げずにタンクBまで移したいという場合、その移送配管に敷設することで温度を保持することができます。
ご家庭の場合だと、ボイラーで作ったお湯を、温度を下げることなく蛇口から出したいというとき、配管に敷設いただくと便利ですし、同様の技術を応用し、ホテルや介護施設、スポーツジム等でお使いいただけます。
また、ヒーター種別によって、屋根や屋上に敷設することで雪を積もらなくすることもできますし、地中に埋設することで玄関アプローチや駐車場等の積雪を予防することができます。
工事は必要ですか?
前述のとおり、ヒーター施工自体に工事は特に必要ありませんが、施工後の保温施工や電気結線等に多少の工事は必要となります。